認知症の母

実家の母は今年88歳びっくり
昔からよく働く人で大きな病気もなく今日まで生きてきた
控えめで自分の意見を押し通すこともしない人だった

先日母と同居する兄が足を骨折し、入院して手術することになり
実家で母の面倒を1週間ほどみた

その間やっぱり今後のことも考えると母を介護福祉施設に預かって
もらうことも必須になり、急遽、介護認定の診断を受けに母をつれて
病院に行った

病院の待合室で・・・

自分の肩や首筋が痛むので自分でマッサージをしていたところ母が
「肩が凝ってるの?もんであげようか?」と細く小さな手で一生懸
命私の肩をもみはじめた


いまからこの母の認知症の等級を診断してもらうという時に肩が凝っ
てつらい思いをしている娘に母として手当を施す優しさを示してくれ
ているのだと思ったら、涙があふれてきて
「あっ大丈夫!大丈夫!」と断ろうとした声も震えて言葉にならなか
った
この母の面倒を見てあげられる限りみてあげたいのに、現実はそうも
いかないのだ

認知症の診断も先生の質問に結構しっかり答えるのだけれど、夜中に
目が覚めると自分が今どこにいるのか分からなくなってしまったり、
何度も同じ質問をするので家族でしかわからないことも多いのだ

夜、母と一緒にお風呂に入ったあと、手足が冷えて少し足がしびれると
いうのでアロマオイルトリートメントをしてあげた

母の私にしてくれたマッサージには及ばないけど暖かいエネルギーを
送りながら優しくゆっくりとマッサージをしてあげた
きもちいいよ~とうれしそうに話した後、眠りについた母の頭をいい子
いい子してあげた

おかあさん愛してるよハート

それにしても今まで兄は一人で母を見ていてとても大変だったのに私たち
兄弟にはそんなことも話さずに心配をかけないようにしてきてくれていた
こともわかり、兄に感謝するばかりだった


結局、母は10日間ほどショートステイに頼むことができて兄も無事手術
を終えて退院できた。

まだ完治するまでに2カ月はかかるらしい
松葉杖の生活で母の面倒を見ながらでは大変なのだけれど、村の近所に住む
人たちがみんなが声をかけて助けてくれるのだ

「いっかむないに~毎日みにきてやるからね~」

本当にありがたいな~クローバー





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